当社は女性従業員の比率が高く、多くの女性がそれぞれの能力を様々なフィールドで最大限に発揮して活躍できるよう、長きにわたって女性の活躍推進に取り組んでおり、現在は、女性リーダーの安定輩出・定着、組織の意思決定者としての女性リーダー育成・登用のフェーズに入っています。
管理職における女性比率は、現在、3割超となっています。「2030年4月までに役員および組織長に占める女性比率を30%とすること」を目標に、パイプライン強化・プール人財の確保に向けた取組みを強化しています。
国内グループにおける女性役職者の割合(2025年4月1日時点)
合計 |
男性 |
女性 |
女性比率 |
|
---|---|---|---|---|
役員※1 |
76 |
63 |
13 |
17.1% |
組織長※2 |
1,150 |
926 |
224 |
19.5% |
管理職※3 |
3,546 |
2,453 |
1,093 |
30.8% |
<社外に向けた宣言等>
女性の活躍推進について、経営トップより社外に向け様々な形で発信しています。
リーダー |
サクセッションプラン |
各部門のマネジメントポスト候補者の30%を女性とする運営 |
---|---|---|
社長塾 |
経営トップによる女性リーダー育成 |
|
役員とのクロス1for1 |
役員自らが候補者を見て育てる機会として、普段接点のない部門の候補者と1for1を実施 |
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他社との合同研修 |
視野拡大と行動変容を狙いとした他社メンバーと合同での経営リーダー育成 |
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社外研修 |
多種多様な業種の他社社員とのネットワーク構築、相互研鑽機会へのチャレンジ |
|
キャリア |
ロールモデル交流 |
ロールモデルとなりうる女性役員・女性管理職などによる講話・座談会 |
社外メンタリング |
社外の女性リーダーとの対話によるキャリア形成支援 |
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キャリアアップ塾 |
30歳前後の女性社員に向けた自律的スキル開発研修 |
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キャリア座談会 |
前向きにキャリアを描くためのテーマ別座談会、ネットワーク形成の場の提供 |
|
セミナー等情報提供 |
社外セミナー等の情報提供による継続的な学びの支援 |
生涯設計デザイナーとして独り立ちした後、
自分の生き方や適性に合わせて複数のキャリアを選択できます。
社員のキャリア実現を支援する為、社員自ら強みを発揮できる機会の提供に取り組んでいます。
国内では、自身のキャリアを自律的に考え、自らキャリアを切り開くために「Myキャリア制度」を導入し、グループ内外の企業において保険の枠組みを超えた多様なフィールドで活躍できる職務を幅広く用意しています。
公募職務数・応募者数・合格者数は年々増加し、「社員がキャリアを選ぶ時代」が実現されつつあります。
グローバルではグローバルジョブポスティングプログラムを2022年から開始し、グローバルに活躍する機会に社員が自ら手を挙げ、国を超えて専門性を発揮しています。
制度開始から2025年4月末までで、49のポジションの公募があり、27名が新たなキャリア開発の機会に繋げています。
ともに成長し、高め合い、成功を支援する風土づくりにつながっています。
2022年度 |
2023年度 |
2024年度 |
|
---|---|---|---|
公募職務数 |
301 |
369 |
1,077 |
応募者数 |
371名 |
411名 |
495名 |
合格者数 |
126名 |
153名 |
160名 |
2022年4月より「フルリモート勤務」を導入しています。転居を伴わない地域限定型社員のうち、東京や大阪などの本社まで90分以内で通うことが難しい社員が、全国各地から週5日フルリモート勤務で本社業務を担うことが可能となりました。また、育児などで短時間勤務を選択していた社員は、フルリモート勤務によって通勤時間が削減されるため、フルタイムで働く選択肢を持つことができます。居住地や時間に捉われない柔軟な働き方が、多様なキャリア形成を後押ししています。
全国の地域課題解決に向けた取組みとして、企業版ふるさと納税(人材派遣型)の制度を活用して、地方公共団体等に社員を派遣しています。
持続的社会の実現に向けて地方公共団体等との連携協力を推し進め、専門的知識・ノウハウを有する人財の地方公共団体等への派遣を通じ、地域・社員・当社における「三方良し」の取組みとして推進しています。
2021年4月より「社外副業」を解禁しています。社外でも通用するスキルや専門性、コミュニティ形成を目的としています。セミナー講師など社外副業の内容は幅広く、現在多くの社員がチャレンジしています。
また、2020年12月より「社内副業」も開始しています。プロジェクトごとに公募し、さまざまな所属から参加者が集まることで、所属の垣根を超えたコラボレーションやイノベーション創出が可能です。参加者も他所属のプロジェクトに参加することで、自身のキャリアを考えるきっかけとなります。
2024年度副業利用実績(累計) |
|
社内副業 |
41件 |
社外副業 |
596件 |
個の能力を活かす・伸ばすためには、日頃から自身が気づいていないものの見方や捉え方のゆがみ・偏りを認識し、意識的にコントロールする必要があり、女性活躍を推進していく上では、性別固定役割分担意識を助長する思い込み等のアンコンシャス・バイアスの克服が重要となります。そこで、全社員対象にしたアンコンシャス・バイアス研修の実施に加え、公正・公平な評価の実施に向けて、評価時にアンコンシャス・バイアスの自覚を促す「評価エラーチェックリスト」を提供しています。
女性のキャリア形成に影響を与える可能性のある女性特有の健康課題や治療に対する理解を深め、本人・周囲のリテラシーを向上させることで、各社員が自分らしいキャリアを構築できるよう、各種研修・セミナーを実施。
【実施テーマ】
男女共通の症状が多い更年期障害を切り口に、外部専門家と経営層によるパネルディスカッションを織り交ぜたセミナーを他企業と共催し、性別・年齢を超えた幅広い社員が参加しました。経営層自らが、「誰もが働きやすい職場」「気軽に相談できる風土づくり」の重要性を語ることで、正しいヘルスリテラシーを身につけることに留まらず、社員一人ひとりが、ウェルビーイングな働き方への理解を深める契機となりました。また、他社と協働することで、社会全体の健康課題に対する意識を高めることにつながりました。
2023年2月「他企業との合同セミナー 男女の更年期からみるウェルビーイングな働き方」
国内向けのイベントとして、国際女性デーおよび女性の健康週間にあわせて、「第一生命WOMANʼsデー」を2023年度から開催しています。昨年度は、菊田G-CEOが多様な人財の活躍の重要性についてメッセージを発信し、ゲストの小室淑恵氏(株式会社ワーク・ライフバランス)からは、多様なライフと仕事の両立や、ワーク・ライフ・バランスが組織成長につながることについて語っていただきました。育休の取得経験がある当社グループの男性役員とのトークセッションでは、上司・部下がそれぞれの立場で「自分にできること」などについて意見を交わし、参加者が、お二方の経験からヒントを得て自らの行動を考える機会となりました。
第一生命ホールディングスは、女性活躍推進に優れた上場企業として経済産業省と東京証券取引所が共同で選定する2023年度「なでしこ銘柄」に選定されました。
2014年度と2018年度に「なでしこ銘柄」、2019年度に「準なでしこ銘柄」と、当社グループとして4回目の選定となります。
「採用・登用までの一貫したキャリア形成支援」及び「共働き・共育てを可能にする男女問わない両立支援」を両輪で行い、女性の活躍を推進する企業として評価されました。