日本では、急速な高齢化による医療費の増加など、社会保障制度の持続可能性が危ぶまれています。海外においても、開発途上国の貧困や医療事情を起因とした保健衛生の悪化、先進国でも、生活習慣病患者の増加など健康という問題はあらゆる国と地域で解決すべき課題といえます。
第一生命は1902年の創業以来、国民の健康を願い「健康の増進」に取組んできました。近年ではがん予防啓発や長寿医療のため、国立の研究機関と連携し、業界トップクラスの情報ネットワークを構築しています。お客さまの健康を第一に考え、生命保険を通じてお客さまへ「健康」という安心をお届けしています。
2015年度より、身近なスポーツである「市民マラソン」の支援を通じて、健やかな生活のサポートをしていきたいという想いから「Run with You」プロジェクトを立ち上げ、地域活性化にも貢献しています。
当社は、急速な高齢化が進み健康寿命の延伸が課題となる中、お客さまの健康のため、さまざまな取組みを行っています。
お客さまに正確かつ最新の医療情報をお届けするために、2012年の国立がん研究センターを皮切りに、国立循環器病研究センター、国立長寿医療研究センター、国立成育医療研究センター、国立国際医療研究センターといった国内最高峰の国立高度専門医療研究センターと連携しています。3大疾病(がん・心疾患・脳血管疾患)や糖尿病、肝炎、感染症をはじめ、妊娠・出産・子育てに関する成育医療、認知症などの長寿医療まで、幅広い世代にツールやセミナー等を通じて、情報をお届けしています。
また、個人のお客さまには、健康・医療・育児・介護に関する相談や情報提供を行う「メディカルサポートサービス」、法人のお客さまには日常の健康相談からメンタルヘルスに関する相談を行う「第一生命けんこうサポートデスク」サービスを提供しています。
専門医療機関との協定締結のお知らせ
お客さま向け健康セミナー
認知症サポーター研修
第一生命×埼玉県
青少年夢のかけはし教室
「演奏家になりたい!」
当社は、47都道府県の全てに営業拠点を有し、約4万名の生涯設計デザイナーが活動しています。この強みを活かし、全国の自治体と協働でより良い地域社会づくりに取り組んでいます。地域が抱えるさまざまな課題を解決するため、健康増進や高齢者見守り、子育て支援など多岐にわたる分野で、県や市町村単位での協定締結を推進し、連携を図っています。
2023年7月現在、全都道府県の自治体と協定、うち東京都を含む42都道府県とは包括連携協定を締結し、各地域のさらなる社会課題解決・地方創生に貢献しています。
健康増進 |
がん検診の受診勧奨や、健康・医療情報の提供など、お客さまの健康を支えるための各種活動を展開。 |
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高齢者見守り |
日々の活動を通じて、高齢者の安心・安全な暮らしを見守りつつ、有事の際に行政や関係機関とスムーズに連携できる体制を整備。 |
子育て支援/ワーク・ライフ・バランス推進 |
女性の活躍推進や子育て支援に関する情報提供、児童虐待防止の普及啓発などを実施。また、中小企業向けに、ワーク・ライフ・バランス推進に関する制度などの情報を提供。 |
特殊詐欺被害防止 |
特殊詐欺に関する情報提供や、不審事象に関する注意喚起などの防犯活動を実施。 |
スポーツ振興 |
自治体のスポーツイベントのお知らせ活動や協賛など、各種協力を実施。 |
第74回 贈呈式の様子
戦後の衛生環境が悪化していた中、わが国の保健衛生の向上に取り組む団体・個人に感謝と敬意を捧げる賞として1950年に創設されました。厚生労働省などの後援を得て毎年実施しており、2023年で75回を迎えた、当社において最も長い歴史をもつ社会貢献活動です。生活習慣病対策・高齢者や障がい者への福祉・海外での医療や疾病対策など、その時代におけるさまざまな課題に継続的に取り組んでこられた団体・個人を顕彰しています。2023年度は10団体・個人3名の受賞が決定し、これまでの受賞者総数は、732団体、個人375名、合わせて1,107件にのぼります。
心臓血管研究所(外観)
当該財団は、各種循環器疾患の医学的研究を行い、予防・診断・治療に資することを目的として、1959年に設立されました。臨床に直結する多くの研究成果を継続的に発表し、治療成績の向上に寄与しているほか、併設する付属病院では心臓カテーテル治療、心臓血管外科手術などの各分野におけるトップレベルのスタッフを配置し、高度で先進的な専門医療を提供しています。
今後も当該財団への支援を通じて循環器疾患に関する臨床医学の発展に積極的に貢献していきます。
AED講習(新入社員研修)
年間7万人の方が心臓突然死で命を失っている現実から、心肺蘇生方法等の一次救命処置の基本やAEDの扱い方を学ぶ、AED講習を定期的開催し、2018年より新入社員研修でも取り入れています。講習では、心停止から救急隊や医師が対処するまでに行う、一次救命処置や勇気ある行動の重要さを伝えています。生命保険業を営む当社は、一人でも多くの方の命を救う一助となるため、社員やお客さまへ本講習の受講と継続を推進していきます。
献血の様子(日比谷本社)
生命保険業を営む当社は、相互扶助の精神「一人は万人のため、万人は一人のため」のもと、献血と骨髄バンクドナー登録を推進しています。骨髄バンクドナー登録は、骨髄移植希望者に少しでもその機会が増えることを願って2010年度より推進しており、ドナーとして骨髄などを提供する際に要する相当期間を特別有給休暇とする「ドナー休暇制度」も設け、取組みを後押ししています。献血については、2017年度、約1,100名の社員が協力しています。
長年にわたる献血推進事業への貢献により、2011年度には東京都知事より、2012年度には厚生労働大臣より感謝状を授与されました。
2013年より、NPO法人TABLE FOR TWO International(TFT)が運営する食を通じた社会貢献プログラムに参加し、日比谷本社・大井事業所食堂においてTFTガイドラインに沿ったヘルシーメニューを提供しています。
TFTは先進国と開発途上国の人々の健康を同時に改善することを目指しており、社員食堂の利用者がヘルシーなTFTメニューを食べると、代金から1食あたり20円(アフリカの学校給食1食分相当)が寄付されます。
2018年3月末までで累計111,426食が提供され、TFTを通じて同数(2,228,510円相当)の学校給食がアフリカに贈られました。
今後も、社員の健康増進と社会貢献の両方につながる本プログラムを継続していきます。