グッズの選び方
トップアスリートはもちろん、最近は市民ランナーの方もランニング用のサングラスをつけて走る姿を多く見かけるようになりました。
ランナーにとって、サングラスをつけて走ることは、「風の強い日の抵抗を少なくする」「ゴミなどの異物が入るのを防ぐ」など、さまざまな効果が期待できますが、もっとも大きな効果は直射日光による疲れを防いでくれることです。
人は、眩しいと顔をしかめます。そして顔をしかめたまま走ると、顔の筋肉に力を入れて走ることとなり、それにより体が力んで疲れやすくなります。
マラソンなど、長距離を走る場合、サングラスをつけて走ることをオススメします。
サングラスを選ぶ際、「レンズが見やすい」「丈夫である」「軽い」ことも重要ですが、長時間走るためには、自分に合った形のものを身につけることがポイントです。形が合っていないと、走っている途中にずれたり、気になったりして、爽快に走れなくなることもあります。購入する店で調節してもらい、顔の形に合わせてもらうことが大事です。最近では鼻あて部分など自分で角度が変えられる商品もあります。
現役時代は、サングラスをつけることで、競っている相手に自分の苦しい表情を気づかれないようにしたりという駆け引きにも使っていました。
特に印象的なのは、第2回横浜国際女子マラソン。その日は曇りで気温も低く港からの風もあったので透明のサングラスを選びました。曇りの日に暗めのレンズをすると視界が暗くなり、気分も暗くなる気がしたからです。サングラスのおかげで、最後まで楽しめたレースとして強く印象に残っています。