業界最高水準保障追求

7つのリスクにまるごと備える保険特約「アシストセブン」「アシストセブンプラス」を開発

当社は2014年1月から、所定のがんや急性心筋梗塞など7つのリスクのいずれかに該当した場合に一時金で備える特約「アシストセブン」と、上皮内がんなど初期の疾病状態にも備える特約「アシストセブンプラス」を販売しています。

がんなどの3大疾病にかかるリスクが注目されていますが、要介護状態や身体障害状態になるリスクも小さくはありません。こうした様々なリスクに備えられるのが「アシストセブン」で、大きな一時金によって治療の選択肢を増やし、長患いに備えることができるのが特徴です。

一方「アシストセブンプラス」は、業界最高水準の保障を追求し、支払事由を国の社会保障制度と連動させたことが特徴です。開発段階に、「お客さまが、本当に備えるべき保障はなにか」について多くの議論と検討を重ね、商品化できたことで、より一層大きな安心をご提供できました。

軽度な状態には「アシストセブンプラス」、重度化した場合には「アシストセブン」という二段構えの備えができるようになり、発売から2017年3月までの両商品の販売件数は約280万件と、お客さまに大変ご好評をいただいています。

それぞれの付加件数の合計

「アシストセブン」「アシストセブンプラス」の
開発背景

当社では、3大疾病や身体障害状態、要介護状態といったリスクへの備えとして、複数の特約を販売していました。

一方、それぞれの商品をお客さまに説明し、どの商品で何のリスクがカバーできるのか、一つひとつご理解をいただく必要があり、当社にもお客さまにも一定程度の負担がありました。そうした中で、「1つの特約でより多くの備えができないか」という声が社内から上がり、人生の様々なリスクにまるごと備える「アシストセブン」を開発しました。

「アシストセブンプラス」の開発背景には、「病気が初期段階や軽度な状態からお支払いできる」商品を作りたい、という思いがありました。今後、医療制度や介護保険制度などの社会保障制度の縮小が見込まれる中、医療費や介護サービス利用料の自己負担が増える可能性があります。また、技術の進歩により、高額な治療費が発生する場合もあり、比較的症状が軽い場合でも、経済的・身体的な負担は小さくありません。つまり、自助努力の備えがますます重要になっています。また、初期段階やより軽度な状態での治療をサポートすることは、重篤化の未然防止につながるという点から、社会保障制度を補完することにもなると考えています。

ご紹介したいずれの商品も、「お客さまの日々の生活の中で、より安心いただけるように」という思いがきっかけで生まれたものです。今後も、多様な商品ラインアップで、一人ひとりのニーズにあった商品を提供していきます。

がん治療における自費診療にかかる治療費の例
ケース 費用
健保適用外のがん治療において、未承認抗がん剤(オプジーボ®)を使用して治療する場合 約842万円

(注)健保適用外のがんとは、根治切除不能な悪性黒色腫、切除不能な進行・再発の非小細胞肺がん、根治切除不能な、または転移性の腎細胞がん、再発または難治性の古典的ホジキンリンパ腫以外のがんをいう(2016年12月現在)

(前提)体重60kgの人が3mg/kg(体重)を2週間間隔で点滴する治療を6カ月間実施するケースを想定(標準的な治療の投与量等にて算出)。薬価代は、100mg 約36万円とする。(厚生労働省HP情報より)

商品事業部
商品開発グループ マネジャー猪平 徳子

年金運営課題解決サポート

「生命保険会社」らしい知見を注いだ企業年金向け商品「年金債務対応総合口」の開発

足元、値動きの激しいマーケット環境の中で、不確実性と向き合いながらの企業年金運用が続いています。さらに、低金利環境の継続により退職給付債務が増大し、企業年金の運営が財務リスクに与える影響も意識されはじめています。これは、企業会計上、年金資産と退職給付債務の差額(サープラス)の変動を損益認識することなどが必要なためです。

こうした環境変化をうけ、運用目標の達成だけでなく退職給付債務も意識した新しいタイプの特別勘定特約商品(確定給付年金)として、「年金債務対応総合口」を開発しました。本商品では、当社が長年培ってきた、負債を考慮した保険資産運用(ALM運用)のノウハウを活かし、サープラスの変動リスクをコントロールしています。また、グループ会社のアセットマネジメントOneが持つ高度な運用ノウハウを用いて、運用パフォーマンスが大幅に悪化するリスクを抑制しています。グループが持つリソースの活用で、年金財政上の「運用目標の達成」と、企業会計上の「サープラスの変動抑制」を高い次元で両立できたと考えています。

ご提案の際には、商品コンセプトを元にした運用コンサルティングも行っており、多くの共感をいただいています。このような商品開発も含め、変遷するお客さまの課題を捉えながら、当社の強みを発揮した幅広いソリューションをご提供しています。

退職給付債務:確定給付型の企業年金制度を採用する企業が会計上認識すべき債務

リスクコントロール型商品の充実

当社では、企業年金運営の幅広い悩みに対して運用面・制度面からソリューションを提供しています。その中で、特別勘定特約商品(確定給付年金)としては、「年金債務対応総合口」の開発のほかにも、極力リスクを抑制した運用を行いながら制度運営に求められる安定的な目標利回りを目指すリスクコントロール型商品のラインアップを充実させています。

「第2総合口」は、2014年4月に受託を開始した次世代型バランスファンドです。分散投資の効果の追求や、確率は低いものの大きな損失を被るリスクへの対応といったお客さまニーズに応える商品です。そこでは、アセットマネジメントOneの高度な金融工学ノウハウを活用した徹底的な分散投資や相場急落時の損失抑制により、安定的な収益確保と運用の効率性を追求しています。受託開始から3年間で、累積16.24%のリターンを獲得していますが、これは、年率では5.14%のリターンであり、年率3.39%のリスク水準であることも勘案しますと、安定的に良好なパフォーマンスを実現できていると考えております。

「債券総合口」は、2016年1月に受託を開始した債券ファンドです。国内債券の魅力低下というお客さまの悩みに対応するため、国内債券・ヘッジ外債と同程度のリスク量で、中長期的に国内短期金利+2.0~2.5%のリターンを目指します。

続いて、2017年4月には新たな債券ファンドとして「債券総合口ハイブリッド型」の受託を開始しました。より多くのお客さまが求めるリスク・リターン水準に対応できるように、国内債券を下回るリスクで中長期的に国内短期金利+1.0~1.5%程度のリターンを目指します。

このような商品コンセプト・運用戦略や、良好な運用実績により、ソリューション提供型商品の発売開始から3年間で3,500億円を超える運用資産を受託しています。

(登)C17P0100(2017.8.25)⑤

特別勘定運用部
特別勘定企画課 業務リーダー水池 聡