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CHALLENGE 01 「エチオピア体操」で“走り”が変わる!

CHALLENGE 01 「エチオピア体操」で“走り”が変わる!

ただなんとなく走るだけでは、大きな成果を上げることはできません。でも、普段のランニングに少し"プラス”するだけで、パフォーマンスのアップが期待できます。
そこで、今回はウォーミングアップとして行う「エチオピア体操」を紹介します。

エチオピア体操って?

両肩を回して肩をあたためる

 カラダが温まりますし、ランニングで使う部位も自然とほぐれるので〝走り〟が変わってきます。是非お試しください!
 関節の可動域を広げる動きとして、両腕を前後に回したり、左右反対方向(左腕は前、右腕は後ろに)に回したりします。それと、足へのタッチですね。右手で右内くるぶし、右外くるぶし、左手で左内くるぶし、左外くるぶしにタッチします。それぞれの動きを10回行い、次の動作に移ります。一つひとつの動きは簡単なものですけど、脚を動かし続けるので、結構キツイんです(笑)。
第一生命女子陸上競技部では30分くらいこの体操を行いますが、市民ランナーの方でしたら10~15分ほど行えば十分だと思います。
 他にも、「石拾い」など変わり種の動きもあり、イベントなどで取り入れると盛り上がります。疲れてしまったら、歩きながら行うのもアリです。

右手で右内くるぶし、右外くるぶし、
左手で左内くるぶし、左外くるぶしの順にタッチ。それぞれ10セットずつ。

エチオピア体操

基本的には自分の走りやすいフォームでOK!

フォームに悩んだら?

 同じタイムで走っているのに「今日はキツイな」とか、逆に「ラクだな」ということがあり、それは日々の体調、気象コンディションによって変わってきます。そういう変化を感じ取ることで、ランナーとしての経験が積み重なり、様々な状況に対応できるようになっていきます。
 ペースをリズムで覚えることができると、レース本番で何度も腕時計をチェックする必要はなくなってくるのもメリットです。42.195kmを走るのに、1kmごとに腕時計を確認すると、それだけで疲れてしまいますよね。私は5㎞ごとで十分だと思います。
 またタイムを意識しすぎると、調子が良いときにペースを抑えてしまうことがあります。日頃から自分の「感覚」をつかんでおくことで、レースでも存分に力を発揮できるようになってきます。せっかく走るんですから、レース本番につながるランニングを心がけましょう!

最後は着地について。近年は爪先から入る「フォアフット走法」が注目されていますが、支えられる筋肉がないと、ケガをしてしまうリスクが高くなります。フルマラソンを目指すなら、かかとから着地して、滑らかに走る方がいいかなと思っています。ただ、着地を意識し過ぎると、変な走りになってしまうので、自分にとって自然な着地でリラックスして走りましょう!