今回は「VOCA展’98」VOCA賞受賞作家、湯川雅紀の個展を開催いたします。
今回のテーマは「絵画のスキマ」についての考察です。湯川はこれまで、複数の円盤が、ラインでゆるやかにつながって、あるいはラインから解放されて浮遊することで、空間を暗示させる作品を描いてきました。
今回は「ないものをあるものとして考えさせるようなアプローチは可能か」と考え、これまでに円形の物で構成されていた絵画空間に、新しい要素として格子のような隙間が現れている作品に取り組んでいます。
常に新しい課題を設定し、挑戦し続けている湯川の作品をぜひご高覧ください。
なお、コバヤシ画廊でも同時開催いたしますので、あわせてご高覧くださいますようお願い申し上げます。
湯川雅紀展のご案内
|
■展覧会名 |
「湯川雅紀展」 |
|---|---|
|
■会期 |
2010年8月20日(金)〜9月15日(水) |
|
■開館時間 |
12:00〜18:00 |
|
■休館日 |
土・日・祝日 |
|
■入場料 |
無料 |
|
■開催場所 |
第一生命南ギャラリー |
|
■出品作品 |
7点(予定) |
|
■オープニングレセプション |
2010年8月20日(金)17:00〜19:00 |
|
■お問い合わせ先 |
〒100-8411 |

同時開催
|
■展覧会名 |
「湯川雅紀展」 |
|---|---|
|
■会期・日時 |
2010年8月30日(月)〜9月4日(土) |
|
■会場 |
コバヤシ画廊 |
|
■入場料 |
無料 |
|
■出品作品 |
"gap 3210" 162x227cm、油彩 他数点 |
|
■オープニングパーティー |
2010年8月30日(月)17:30〜19:00 |
湯川雅紀 略歴
|
1966 |
和歌山県生まれ |
|---|---|
|
1989 |
和歌山大学教育学部卒業 |
|
1991 |
大阪教育大学大学院美術教育研究科修了 |
|
1996 |
ドイツ国立デュッセルドルフ芸術大学芸術学科修了 |
|
2001-02 |
平成13年度ポーラ美術振興財団在外研修生としてドイツに滞在 |
|
<主な個展> |
|
|
1990 |
ギャラリー白(大阪) |
|
1997 |
ギャラリー・レスマン&レンザー(ロートガウ、ドイツ) |
|
1998 |
ギャラリー・アルティ(デュッセルドルフ、ドイツ) |
|
2000 |
第一生命南ギャラリー(東京) |
|
2001 |
カスヤの森現代美術館(横須賀、神奈川) |
|
2002 |
シュヴェルム芸術協会(シュヴェルム、ドイツ) |
|
2004 |
第一生命南ギャラリー(東京) |
|
2005 |
ギャラリーMOKU(上富田、和歌山) |
|
2006 |
カスヤの森現代美術館(横須賀、神奈川) |
|
2009 |
ギャラリー・レスマン&レンザー・コンテンポラリー(アシャッフェンブルク、ドイツ) |
|
2010 |
第一生命南ギャラリー(東京)予定 |
|
<主なグループ展> |
|
|
1998 |
「Zwischen Himmel und Erde」 bbk-ベルギッシュ・ラント |
|
1999 |
「VOCA展 ’98 -現代美術の展望 新しい平面の作家達-」 上野の森美術館(東京) |
|
2000 |
「Japandorf」 トゥーン美術館(トゥーン、スイス) |
|
2001 |
「New Works」 ギャラリー・レスマン&レンザー(ロートガウ、ドイツ) |
|
2003 |
「Falten und Verbinden」 バントファブリック(ヴッパータール、ドイツ) |
|
2004 |
「VOCA1994 - 2003 -10年の受賞作品展-」 大原美術館(倉敷、岡山) |
|
2005 |
「Volker Saul / Masaki Yukawa」ケルン日本文化会館(ケルン、ドイツ) |
|
2006 |
「VOCA展に映し出された現代-いまいるところ/いまあるわたし-」 |
|
2007 |
「賛美小舎上田コレクション展-それでも人は、『境界』を越える。-」 |
|
2008 |
「unruh」クンストラウム・コンズーム(デュッセルドルフ、ドイツ) |
|
2009 |
「絵画-単立と連立-II」 カスヤの森現代美術館(横須賀、神奈川) |
|
2010 |
「Spur des Raumes」シュトルベルク城ギャラリー(シュトルベルク、ドイツ) |
|
<受賞> |
|
|
1998 |
「VOCA展 ’98」VOCA賞 上野の森美術館(東京) |
|
2008 |
海南市文化奨励賞(海南、和歌山) |
|
<パブリックコレクション> |
|
|---|---|
|
東京国立近代美術館(東京) |
「Slug」300x250cm 油彩 |
|
東京都現代美術館(東京) |
「無題」35x270cm 油彩 他1点 |
|
練馬区立美術館(東京) |
「無題」150x200cm 油彩 他1点 |
|
和歌山県立近代美術館(和歌山) |
「Tears」230x190cm 油彩 他4点 |
|
カスヤの森現代美術館(横須賀、神奈川) |
「Moon」110x110cm 油彩 他1点 |
|
第一生命保険株式会社(東京) |
「無題」233x398cm 油彩(VOCA賞受賞作) |
|
独日センタービル(デュッセルドルフ、ドイツ) |
「無題」180x320cm 油彩 |
《作家のコメント》
展覧会開催にあたって 2010
関係者各位
初夏の候、時下ますますご清祥の段、お慶び申し上げます。
私議、ドイツ在住ながら(最近は日本にいることのほうが多いですが)、おかげさまで今回も第一生命南ギャラリーにて個展を開催していただくこととなりました。
今回のテーマは「絵画のスキマ」についての考察です。
以前より私は、日本絵画によくみられる、襖絵の桟や屏風絵のつなぎ目などに強い興味を感じていました。それは日本の芸能(能や歌舞伎などの舞台美術)の世界によく現れる「黒子」にも通ずるものがあると思いますが、
なんといいますか、「そこにあってもないことになっているもの」であるという点に、非常にそそられるものがある。作品を成り立たせるための装置や仕掛けをあからさまにしながらも、それをないものと考えて観ましょうね、
という鑑賞のさせ方が、日本の芸術ではごく普通に、もしくは暗黙の了解でもって行われている。これは世界的に見ても非常に珍しい表現形式ではないか、と思っていたのです。
じゃあ逆に、ないものをあるものとして考えさせるようなアプローチは可能か?と考えて作ったのが今回の作品です。また、第一生命南ギャラリーでの展覧会期間中、短期ながらコバヤシ画廊(中央区銀座3-8-12)でも展示いたします。
開催期間に違いはございますが、両方ともご高覧いただければ幸いです。
2010年6月 湯川雅紀

《gap 323》
125x180cm
2009年
キャンヴァスにアクリル絵具

