RUNNING 06 30km走にチャレンジ！

42.195kmという距離のイメージをつかみつつ、マラソン本番のペース感覚を養うことが主な目的です。

中距離に慣れておくための「30km走」

　日本のトップ選手はマラソン練習のなかで「40km走」を取り入れています。私も現役時代は、レース前に40km走を1～2本やっていました。40km走の数としては少ない方で、毎週のように走り、10本くらいやる選手もいます。それくらい、40km走はマラソン選手にとって重要なトレーニングです。市民ランナーの方もぜひ実践してほしいところですが、トップ選手と同じように行うのはちょっと無理があります。そこで少し距離を減らして、「30km走」にチャレンジしてみましょう。
　フルを目指すうえで30km走に取り組む主な理由は、40kmとはいかないまでも距離に慣れておくことができるからです。ハーフまでしか経験のない方がいきなりレースでその倍の距離を走るとなると心身ともにつらくなりますが、30kmまで走っておけば、残りの12kmもイメージしやすくなります。

気持ちよく走りきるためのビルドアップ

　レースまでにまだ期間があるときは、ビルドアップで行うのも効果的です。最初からレースペースで行かなきゃと思うと、力んでガチガチの走りになってしまうこともあります。最初は少し余裕のあるペースで走り、カラダが動き出してきたらペースアップして行く方が、気持ちよく走りきれて、精神的にもプラスになるからです。またマラソン練習初期の脚づくりの時期でしたら、ゆっくり走るのもアリです。でも、本番が近づいてきたら、レースに近いペースでトライしてみましょう！