デリバティブ取引(でりばてぃぶとりひき)

通貨、金利、債券、株式などの原資産と呼ばれる金融商品から派生した取引で、原資産の価格に依存して理論価格が決定される金融派生商品の取引をいいます。生命保険会社は主に保有資産・負債に関するリスクをヘッジする目的で利用しています。具体的には次のような取引がありますが、詳細を理解するには専門的な知識が必要となります。
・先物取引:ある資産を将来のある期日に一定の価格で売買することを約定する取引
・オプション取引:ある資産を、将来のある期日に、一定の価格で購入するあるいは売却する権利の取引
・スワップ取引:将来発生するキャッシュ・フローを異なる経済主体同士で交換する取引。異なる通貨を交換する通貨スワップ、異なる種類の金利を交換する金利スワップが代表的です。
・為替予約(為替先渡取引):将来の一定日または一定期間に特定の為替相場で外国為替を売買することを定めた予約を行う取引をいいます。
デリバティブ取引の期末の評価損益に相当する額を貸借対照表上の資産、負債の部(「金融派生商品」)にそれぞれに計上します。
また、ディスクロージャー誌では、デリバティブ取引に関する情報として、取引の内容、利用目的、リスク管理体制などの定性的な情報を記載するとともに、取引種類ごとの時価情報を掲載しています。

出典 : (社)生命保険協会発行「生命保険会社のディスクロージャー虎の巻2007年版」より