キャッシュ・フロー計算書(きゃっしゅ・ふろーけいさんしょ)

一般事業会社におけるキャッシュ・フロー計算書とは、企業の現金の受取と支払の状況を示す資金収支表のことで、「営業活動」、「投資活動」、「財務活動」の3つのキャッシュ・フローから構成されています。
これに対し、生命保険会社の事業活動は、保険収支と資産運用業務から生じるキャッシュ・フローは表裏一体であるという特性があるため、生命保険会社のキャッシュ・フロー計算書では、こうした特性を考慮し、次のように、表示の調整を図っています。
●「投資活動によるキャッシュ・フロー」を資産運用活動によるキャッシュ・フローとそれ以外に区分し表示
●「営業活動によるキャッシュ・フロー」と「資産運用活動によるキャッシュ・フロー」の合計額を表示
また、この章のはじめで説明したとおり、生命保険会社では、保険料をお預かりしてから、保険金等をお支払いするまでに、一般的に、長期のタイムラグが生じます。単年度の資金収支を表すキャッシュ・フロー計算書で生命保険会社の業績等を判断する場合には、このような点を考慮する必要があります。

出典 : (社)生命保険協会発行「生命保険会社のディスクロージャー虎の巻2007年版」より