危険準備金 (きけんじゅんびきん)

危険準備金は、貸借対照表上は、負債である責任準備金の中に含まれています。
危険準備金とは、将来の保険金支払いなどを確実に行うため、予定死亡率より実際の死亡率が高くなり、保険金等の支払いによって損失が発生する場合(保険リスク)、または、資産運用による実際の利回りが予定利率を確保できない場合(予定利率リスク)、さらに、変額保険や変額年金保険などにおける死亡保険金額や年金額を最低保証するものについて実際の運用成果が保証額を下回る場合(最低保証リスク)などに対応して積み立てることが義務付けられ、それぞれに積立基準と積立限度が定められています。また、それぞれのリスク対応において取り崩しが認められます。なお、生命保険会社の業務または財産の状況に照らし、やむを得ない場合に積立基準によらない積み立てまたは取り崩し基準によらない取り崩しが認められます。
ディスクロージャー誌の「責任準備金明細表」で危険準備金の額が確認できます。

出典 : (社)生命保険協会発行「生命保険会社のディスクロージャー虎の巻2007年版」より