貸付金の償却、引当(かしつけきんのしょうきゃく、ひきあて)

貸付先の倒産などにより回収不能となった貸付金は、資産から減額し、回収不能分を損失として計上します(貸付金の償却といいます)。「貸付金償却」は償却する場合に用いられる科目です。前年度以前に個別に貸倒引当金を設定している場合には、引当金の洗い替えによる戻入と貸付金償却を相殺して損益計算書に表示されます。
貸倒引当金は、資産の自己査定に基づき毎期継続的に繰り入れられます。「貸倒引当金繰入額」には貸倒引当金に繰り入れた金額が計上されます。損益計算書上では、(繰入額-戻入額)の差額で表示され、戻入額が上回る場合には、「貸倒引当金戻入額」として表示されます。

出典 : (社)生命保険協会発行「生命保険会社のディスクロージャー虎の巻2007年版」より