社長メッセージ

第一生命保険株式会社 代表取締役社長 隅野俊亮

ごあいさつ

平素より、私ども第一生命保険をお引き立ていただき、誠にありがとうございます。

2023年4月より第一生命の社長に就任した隅野俊亮です。
当社がお客さまお一人おひとりの「一生涯のパートナー」として、これからも皆さまに選ばれ続ける会社となるよう全力を尽くす所存ですので、何卒よろしくお願いいたします。

当社が1902年の創業以来、永らく営んできた生命保険事業。その商品やサービスのかたちは時代と共に変化・多様化してきましたが、その本質は変わりません。機能論で語るならば、それは「万が一やご病気などの際の経済的な保障」です。しかし、人々の人生や暮らしに深く根差したこの事業の本質は、人が幸せを願い、未来を想い、次の世代に夢を託すための、希望の絆をお届けすることだと私は考えます。
だからこそ私たちは、これまでもそしてこれからも、高い使命感を持ってお客さまお一人おひとりに寄り添い、安心をお届けし続けてまいります。
こうした中、様々な生き方・価値観が尊重されるようになり、更には「人生100年時代」と呼ばれるこれからの社会において、私たち生命保険会社が果たすべき役割はますます大きくなってきています。例えば、長い人生を「健やかに」そして「経済的な不安なく」歩んでいただくためのお手伝いや、人や社会とのつながりのなかで「心豊かに」暮らしていただくためのお手伝い、更には地球環境や地域社会の課題解決に向けた責任ある取組みなど、人々が今も、そして次の世代においても、自分らしくより幸せに生きるために、私たちは更なる貢献をしていく必要があると考えています。
これらを踏まえ、私たちはお客さまの「安心」だけでなく、お客さまお一人おひとりが描く「幸せ」を実現するための良き伴走者になりたいとの思いから、ビジョン「安心の先にある幸せへ。」を掲げています。生命保険による「保障」のお届けを、よりお客さまのお役に立つよう深化させるのみならず、「健康・医療」、「資産形成・承継」の領域への事業の拡大や、人と地域や社会の新たな「つながり」のあり方の探求などを通じて、お客さまや社会の幸せの実現に貢献してまいります。

このように、真っ先に新たなニーズにお応えしようとする私たちの原動力は、創業以来の「変革への挑戦」の精神です。いつの時代も最良の「一生涯のパートナー」でありたい、その強い意志のもと、幾多の変革に挑み続けてきた私たちのDNAは、今も脈々と受け継がれています。
私たちは現在、新たな挑戦として、日本全国の4万名の生涯設計デザイナーのコミュニケーション・コンサルティングの能力を更に磨き上げることや、デジタル等の先進技術を活用して、お客さまの日常にもっと寄り添う、あるいは万が一のときなどのサポート力をより高めることなどを進めつつ、こうした挑戦を可能にする組織・体制の整備や人財の育成に取り組んでいます。これらを通じ、これからの時代における皆さまの幸せの伴走者として、いちばんお客さまに貢献できる会社を目指して、鋭意努力してまいります。

しかしながら、私たちがお客さまのご期待にお応えしうる会社、「幸せ」の実現に貢献できる会社であるためには、私たちがお客さまや社会から全幅の信頼を置かれる存在でなければならないことは申し上げるまでもありません。当社では金銭に関する不正事案の判明を受け、全役職員がこれを真摯に受け止め、新しい企業風土の定着を図るための「経営品質刷新プロジェクト」に全社を挙げて取り組んでいます。不正事案の再発防止はもとより、今一度当社の経営理念を見つめなおし、お客さまをはじめとした様々なステークホルダーからの信頼回復に、引き続き全力を注いでまいります。

今後とも変わらぬご支援を賜りますよう、心よりお願い申し上げます。

第一生命保険株式会社
代表取締役社長

隅野 俊亮