ヘルスケア分野
への投資

「QOL向上」への貢献が期待できる
スタートアップ企業への積極的な投資

QOL向上をはじめとした社会課題の解決に挑戦するスタートアップ企業に資金を供給し、イノベーション創出を支援することは、長期の資金供給が可能な生命保険会社の重要な役割です。当社は、ESG投資※1の一環として、運用収益獲得と社会へのポジティブ・インパクト創出の両立を目指す「インパクト投資」を積極的に推進しています。

これまで「インパクト投資」で投資した企業の大半がヘルスケア分野での社会課題の解決に資する技術を持つベンチャー企業であり、例えば、目の動きで認知機能をチェックする技術を持つニューロトラックなどへ投資を行っています。同社が開発した「認知機能テスト」は、認知症保険のご契約者向けサービスとして活用しており、お客さまのQOL向上にもつなげています。

  • ※1 定量的な財務情報に加え、環境・社会・ガバナンス(Environment, Society and Governance)の要素を考慮する投資手法です。

インパクト投資の事例

インパクト投資の事例インパクト投資の事例

(登)C19P0150(2019.8.5)

産学連携を通じた投資により、
ヘルスケア分野における
イノベーション創出を支援

2018年8月に、慶應義塾大学先端生命科学研究所(山形県鶴岡市)と、先端科学技術を活用した社会課題の解決および地域社会の発展に貢献することを目的として、包括連携協定を締結しました。

当研究所からは、医療・バイオ分野のベンチャー企業が次々に誕生しています。当社は、連携協定の取組みの一環として、心不全患者向けの再生医療機器を開発するメトセラや、AIの活用による創薬早期化を行うモルキュアなどのヘルスケア系ベンチャー企業への投資を通じて、社会課題を解決する技術の事業化へ向け、起業早期段階からの資金サポートを行っています。

慶應義塾大学先端生命科学研究所との包括連携協定

慶應義塾大学先端生命科学研究所との包括連携協定

包括連携協定の取組みの一環として、第一生命から慶應義塾大学先端生命科学研究所の先端生命科学プログラムへの人材派遣を行っています。

インパクト投資の意義

インパクト投資や産学連携を通じて、QOL向上などに資するイノベーション創出を後押しし、
運用収益獲得と社会的インパクトの創出を目指します。

インパクト投資は、世の中により良いインパクトをもたらすベンチャー企業などへの投資を通じて、投資のリターンを得ながら、投資先企業の最先端の技術を当社の生命保険商品・サービスにも活用していくことを目的として取り組んでいます。 また、産学連携の取組みを通じて、大学発のベンチャー企業へも積極的に投資を行っています。インパクト投資をはじめとしたESG投資は、QOL向上への貢献を通じた成長を目指す当社の企業価値向上にもつながる重要な取組みだと考えます。社会的関心の高まりとともに、年々進化するESG投資のベストプラクティスを追求することは簡単ではありませんが、「第一生命らしいESG投資」実現に向けて積極的に取り組んでいます。

運用企画部
運用調査グループ
アシスタントマネジャー
市村 江里

運用企画部運用調査グループ アシスタントマネジャー 市村 江里