シニアの海外ボランティア

シニアの海外ボランティア海外ボランティアというと若い人のことのように思いがちだが、最近では長年培った技術や経験を生かして中高年の人達も多数活躍している。人生80年時代をむかえ、定年退職後もまだまだ気力も体力もある中高年が増えきていることが背景にある。定年退職によって仕事という役割を喪失し、生きがいを持てないまま無為に残りの人生を送る高齢者も少なくない。定年退職後もこれまでの仕事にかわる「役割を担う」ことが、生きていく上で極めて大切なことである。
シニア海外ボランティアは「長年の現役時代に身につけた技術や経験を生かして途上国のお役に立とう」という活動だから、まさに生きがいにつながる。国際協力機構(JICA)が国の事業として実施しているが、日本シルバーボランティアズ(JSV)や技能ボランティア海外派遣協会(NISVA)など、民間団体もある。ボランティアといっても渡航費、現地生活費など支給されるケースが大半だ。
神奈川県在住の本多さん(62歳)は、新聞でJSVのことを知り、塗装技術指導を目的に中国の重慶にあるオートバイ工場に派遣され品質改善などで功績をあげた。その後も派遣要請が多いそうだが、観光気分で行って言われたことだけやるようだと二度と呼んでもらえないという。
今や不況で定年退職後の再就職も難しい状況にあるが、技術、経験をお持ちの方は海外で活躍する生き方も選択肢の一つにあげられる。さらに、物価も安い発展途上国ゆえ日本で暮らすより経済的にも安あがり。一番の問題は健康面と語学力だ。