趣味を身につけるコツ

趣味を身につけるコツ

定年が近づいた斉藤さん(58歳)は、今後の健康維持のため水泳教室に通い始めた。水泳は全身運動で運動量が大きい割に、水中では浮力がつくため身体に優しい。そのうえ近場で雨の日でも出来るし、費用もあまりかからないことから中高年にも人気のあるスポーツである。
斉藤さんは、初級クラスに配属されたが、同じクラスの他のメンバーはすでに何年か習っているようで、かなり上手い。斉藤さんの順番になると、練習のスピードが乱れたり遅れたりする。他の人の足を引っ張っているような引け目を感じ、早く同じレベルに達しようと、ほとんど欠かさず教室に通った。そのおかげで、半年後にはクロールで25m泳げるようになった。
教室に通う効果は大きい。また、練習後の食事も大変おいしく、夜もグッスリ眠れるようになった。斉藤さんは水泳を生涯の趣味の一つにしようと決めたが、これ以外にもスキューバダイビング、陶芸、囲碁等いろいろ始めたいと思っている。
斉藤さんは、この経験を基に趣味を身につけるためのコツを次のように語っている。

  • 1.まず、何かの教室に入ること。基本が正しく身に付くと同時に、仲間の目を意識するため緊張感をもって練習するので上達が早い。
  • 2.入った以上は、なるべく休まず通うこと。継続は力なり。これなくして進歩はない。
  • 3.少しはお金をかけること。無駄にしたくないという気持ちから真剣になる。

この3点をもとに、斉藤さんは次の趣味にも挑戦しようと考えている。