資産運用に関するリスク管理(しさんうんようにかんするりすくかんり)

一般的に資産運用には、市場リスク、信用リスクおよび流動性リスクがあります。市場リスクとは、金利、株価、為替などの金融環境の変動により、保有資産の価値が下落したり、保有資産が生み出す収益が不安定になったりするリスクです。信用リスクとは、主として投融資先の経営悪化などにより、予定どおり元本や利息を回収できないリスク、あるいは投融資先の信用力の変動により保有債権の価値が変動するリスクです。流動性リスクとは、資産を迅速かつ適正な価格で処分(取得)することができないリスクで、マーケット規模に比較してあまりにも大きな取引を行おうとするような場合には留意する必要があります。市場環境の変化、運用手法の多様化・高度化により、リスクが増大するなかで、生命保険会社の資産運用においても、これらのリスクに対する適切な対応が求められており、リスク管理の一層の充実に向けて取り組んでいます。
 生命保険会社の資産運用に関するリスク管理の情報は、ディスクロージャー誌の「リスク管理の体制」という項目または「資産運用の概況」の中の「運用方針」に記載されています。

出典 : (社)生命保険協会発行「生命保険会社のディスクロージャー虎の巻2007年版」より