経常損益(けいじょうそんえき)

一般に「経常損益」とは、通常の事業活動で発生した損益のことです。「経常損益」の中には、「経常収益」、「経常費用」、収益から費用を差し引いた「経常利益」が表示されています。
これに対して「特別損益」とは、臨時に発生する損益や固定資産の売却損益のほか、突発的に発生する利益や損失のことをいいます。生命保険会社の「経常収益」の主なものは、(1)保険料収入、(2)利息・配当金や有価証券の売却益などの資産運用によって得られる収益です。
これに対して「経常費用」の主なものは、(1)保険金・年金・給付金・返戻金などの支払、(2)責任準備金繰入額、(3)支払利息や有価証券の売却損、貸倒引当金繰入額などの資産運用にかかった費用、(4)会社運営のための費用である事業費です。
「経常利益」とは、「経常収益」と「経常費用」の差額で、1年間の事業活動の収支結果を表します。差額がマイナスの場合には、「経常損失」となります。

出典 : (社)生命保険協会発行「生命保険会社のディスクロージャー虎の巻2007年版」より