万が一に備える?生命保険加入率とライフプランの関係

万が一に備える?生命保険加入率とライフプランの関係

30代で生命保険加入率は高まる?

平成28年度「生活保障に関する調査」によると、30代の生命保険に加入している人の割合は、男性84.1%、女性81.3%です。20代の加入率が55.7%%なので、30代になると加入率が高まることが分かります。

なぜ、30代で生命保険加入率は高まるの?

年代別のライフプランを検討する人数

年代別のライフプランを検討する人数年代別のライフプランを検討する人数

  • (公財)生命保険文化センター/「平成28年度生活保障に関する調査」

30代にはライフプランを立てるきっかけがある
ライフプランはこれからの人生に訪れるライフイベントを描いた、人生の設計図のようなものです。
同調査によると、30代でライフプランを立てている人は、男性37.6%、女性36.9%となっており、20代に比べると、男性は9.2ポイント、女性は16.5ポイント高くなっています。
社会に出てからある程度の年月が経ち、自分の未来を見通す必要性を感じ始めていると考えられます。

30代はどんなライフイベントを想定しているの?

男性 女性
  • (公財)生命保険文化センター/「平成28年度生活保障に関する調査」

30代が長期のライフプランを立てる中で想定する将来の出来事(ライフイベント)は、男女ともに「子どもの教育」が第1位です。子どもの教育は、幼稚園入園から大学卒業まで考えると20年近くなります。
子ども一人にかかる教育費は、幼稚園から大学まですべて公立に通った場合は約802万円、すべて私立に通った場合は約2,288万円です。
さらに、本人の老後生活は20〜30年以上先から20年以上も続く可能性があります。平成28年度「生活保障に関する調査」によると、老後の最低日常生活費に関するアンケートでは、20万円以上必要という回答が62.5%に。月20万円必要だとすると、20年間で4,800万円が必要です。
30代で生命保険加入者の割合が高くなるのは、自分に万一の事があっても家族のライフイベントを実現するための備えをしているということです。

ライフプランは必ずしも計画的に進むとは限らない?

病気やケガで収入が減ったり、万が一の事態で収入が途絶えることも

病気やケガで収入が減ったり、万が一の事態で収入が途絶えることも

会社員などが加入する健康保険では、療養で働けなくなり給与が支払われないなどの要件を満たしたとき、最長1年6か月間、傷病手当金を受給できます。働けなくなるリスクは死亡の平均2.6倍、働き盛りの30代では5.8倍です。
働けなくなる要因はさまざまですが、がん・心筋梗塞・脳卒中などの3大疾病、要介護状態、身体障がい状態などが考えられます。
では、もし病気になって仕事を長期間にわたって休むことになったり、ケガで入院することになるなど、万が一の事態が起きてしまったら、日々の生活や自分や家族のライフイベントはどうなるでしょうか。

起こるかもしれない万が一の事態

  • 休日に趣味のスポーツで骨折をし、1か月間会社を休むことになってしまった。
  • 風邪をこじらせて肺炎を起こし、10日間の入院をすることになってしまった。
  • 住宅購入のための頭金を医療費や生活費に使ってしまい、住宅購入計画が先延ばしになった。
  • 働き手の死亡によって収入が激減したので、子どもの学費として貯めておいたお金を生活費として使ってしまい、子どもの進路選択が狭まることになった。

医療費には高額療養費制度があるため、毎月の支払いには所得区分などによって定められる上限があります。
しかし、ケガの治療やがんなどの病気との闘いが長引くと、思うように働けなくなって収入が減るばかりか、生活費と医療費の出費が大きな負担になり、貯蓄を取り崩さなければならない可能性があります。
また、最悪の場合には一家の大黒柱を失ってしまい、遺された家族はそれまでの生活を維持できなくなることも考えられます。

ライフプランを計画的に進めるために、事前に準備は必要?

保険には、人が亡くなったときに大きなお金を得られる死亡保険以外にも、万が一のリスクに応じて、さまざまなものが用意されています。

  • 病気やケガで入院した際の費用をサポートしてくれるもの
  • がんなどの特別な病気になったときにかかる費用を助けてくれるもの
  • 退職後の老後生活費を貯めるためのもの
  • 子どもの学資を用意するためのもの

自分や家族を守る「自助努力」の手段の1つとして生命保険があります。
ライフスタイルや目的に合わせて必要な生活資金に対する不足額を準備することが大切です。

まとめ

  • ライフプランを考え始める30代の生命保険加入率は、20代と比較して高まる
  • 30代が最も重視するライフイベントは「子どもの教育」
  • ライフプランを実現させるため、医療保険や学資保険も利用したい

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